史記(しき)
中国正史の筆頭に位置する史書。当初名は「太史公書」,三国時代以後現名となる。前漢の司馬遷(しばせん)撰。伝説以来の帝王を扱う本紀12巻,表(年表など)10巻,制度を扱う書8巻,諸侯を扱う世家30巻,個人を扱う列伝70巻計130巻からなり,これら相異なった性格の記述をまとめて総合史とする。この形式を紀伝体と称し,「漢書」以下の正史や周辺諸国の史書に継承された。「資治通鑑」などの編年体に対する。日本には推古朝にすでに紹介され,平安中期以降は「漢書」よりも重宝された。中華書局刊。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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