信楽宮・甲賀宮とも。近江国にあった聖武天皇の宮。742年(天平14)聖武天皇は離宮を造営し,以後しばしば行幸し,翌年には当地で大仏の造営を発願する。744年11月には難波から元正太上天皇を迎えて実質的な遷都となるが,大仏造営に対する反発から盗賊・放火が頻発し,745年5月には平城京へもどる。宮跡は現在の滋賀県甲賀市信楽町宮町付近に比定され,国史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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