蘇我稲目(そがのいなめ)
生没 ?~570.3.1 6世紀半ばの大臣(おおおみ)。馬子(うまこ)の父。「公卿補任」は高麗の子とする。宣化元年,大臣に任じられたとされ(実際は欽明朝か),実在の確実な最初の大臣。女の堅塩媛(きたしひめ)と小姉君(おあねぎみ)が欽明天皇の妃となり,用明・推古・崇峻の3天皇をうんだ。欽明朝には百済(くだら)から仏教が公伝したが,稲目は物部尾輿(おこし)・中臣鎌子(かまこ)らと対立して崇仏を推進した。欽明31年,没した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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