1. 用語
  2. 日本史 -そ-
  3. 僧録(そうろく)

僧録(そうろく)

禅院の僧事を統轄する僧職。1379年(康暦元・天授5)春屋妙葩(しゅんおくみょうは)が任じられたのが最初で,以後,五山派寺院の統制機関として機能した。相国寺に鹿苑院ができて以降,その塔主が僧録を兼ねたので鹿苑僧録ともよばれた。同寺内の蔭涼軒の副僧録の補佐をうけて権勢をふるったが,室町時代に形骸化,1615年(元和元)に廃止された。その後,南禅寺金地院(こんちいん)の以心崇伝(いしんすうでん)が任じられ,以後同院塔主が江戸末期まで勤めた。僧録,または僧録の役所を僧録司ともいった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう