村請制村落には,庄屋(名主)・組頭・百姓代の村役人層と小前百姓・水呑百姓などが存在し,惣百姓は一般に村役人層と区別して用いられたが,惣百姓一揆という場合は,村役人層を含む全員が参加した一揆をさす。この形態の一揆が一般化するのは17世紀後半からである。惣百姓一揆は,徒党という多数の威力を背景に打ちこわしをともなう強訴へ,さらに全藩的規模での大規模な一揆や藩領をこえた広域闘争に展開するとされる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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