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造船疑獄事件(ぞうせんぎごくじけん)

第9次計画造船にからむ贈収賄容疑事件。1953年(昭和28)度計画造船に関して運輸省の行う船主選考,外航船舶建造融資利子補給及び損失補償法をめぐり,造船業界から政・官界へ贈賄がなされた。54年1月東京地検が捜査を開始,造船工業会会長・副会長ら幹部多数を検挙。政界では自由党幹事長佐藤栄作が造船工業会・船主協会などから2500万円,同党政調会長池田勇人も飯野海運社長から200万円を収賄したとして取調べをうけた。大汚職事件に発展するかとみられたが,法相犬養健の指揮権発動で逮捕を免れ,事件の大半はもみ消された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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