1. 用語
  2. 日本史 -そ-
  3. 増上寺(ぞうじょうじ)

増上寺(ぞうじょうじ)

東京都港区にある浄土宗の大本山。関東十八檀林の筆頭。もと武蔵国貝塚(現,千代田区平河町)にあり,真言宗光明寺と号したが,1393年(明徳4)聖聡が改宗し増上寺と名を改めた。徳川家康の入府後,12世存応に帰依した家康により,1598年(慶長3)現在地に移されて徳川家の菩提所となり,大伽藍が造営された。1608年には勅願所・常紫衣(じょうしえ)の寺となる。のち関東僧録所として宗務を掌握し,その勢力は京都の総本山知恩院に並ぶほどだった。明治維新後は衰退し規模は縮小されたが,浄土宗の関東総本山として再生。数度の火災で徳川家の御霊屋(おたまや)をはじめ多くの堂舎を失ったが,1605年建立の三門(重文)などが残る。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう