1. 用語
  2. 日本史 -そ-
  3. 雑色(ぞうしき)

雑色(ぞうしき)

雑色人とも。組織・支配系統のなかで下層に位置づけられた人々をさす。具体的な内容は時代・用例により異なる。古代では(1)品部(しなべ)・雑戸(ざっこ)の総称,(2)官衙の下級職員,(3)王臣家の下級家務従事者,(4)国家の造営事業に従事した工匠などの総称,といった用例がある。なお(3)の用例は中世以降にもみられる。中世ではこのほかに幕府で雑役を勤めた下級職員をさす場合もある。近世の京都では四座雑色(しざのぞうしき)という町役人的存在がみられる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう