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宗氏(そうし)

秦氏の一流。鎌倉~江戸時代に対馬国に勢力をもった。江戸時代の系譜では平知盛を祖とするが,対馬の在庁官人惟宗(これむね)氏が鎌倉時代に守護少弐(しょうに)氏のもとで地頭代となり,島内に勢力を築いて13世紀後半以降宗氏を称した。のち対馬国守護。文明年間(1469~87)頃までは少弐氏に従いしばしば九州北部で戦った。15~16世紀,朝鮮政府の通交貿易統制に協力し,通交貿易に独占的な地位を築いた。1587年(天正15)豊臣秀吉から対馬領有を安堵され,江戸時代には対馬国府中藩主。対馬一円および肥前国内での分領を知行(約3万石)し,元禄年間以降10万石以上の格式を称し,1817年(文化14)2万石加増。朝鮮貿易も独占した。維新後伯爵。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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