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宗祇(そうぎ)

生没 1421~1502.7.30 室町中期~戦国期の連歌師。号は自然斎・見外斎・種玉庵。姓は飯尾(いのお)とも伝えるが確証はない。出生地には近江説・紀伊説がある。連歌は宗砌(そうぜい)に師事し,古典学を一条兼良に,和歌を飛鳥井雅親と東常縁(とうつねより)に学んだ。応仁・文明の乱に際し関東に流れ住み,52歳のとき京に戻って種玉庵を結んだ。ここで「新撰菟玖波集(しんせんつくばしゅう)」を編纂。68歳で北野連歌会所奉行となる。三条西実隆との親交を通じて宮中ともかかわり,越後国や周防国山口にたびたび赴いた。箱根湯本で客死。代表作「水無瀬(みなせ)三吟」「湯山(ゆやま)三吟」など連歌が数多く残り,自撰句集「老葉(わくらば)」,連歌論書「吾妻問答」ほかがある。古典研究にもすぐれた中世連歌の最高峰で,門人に宗長・肖柏・宗碩(そうせき)らがいる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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