地下(じげ)掟・村掟とも。中世農民の自治的な組織である惣によって定められた掟。惣の成員による衆議,つまり一味同心によって守るべき規則を定めた。鎌倉後期~江戸初期に,規文・置文・定文・地下掟・惣分置目(おきめ)・郷置目などとよばれる数多くの惣掟が作られた。内容は,惣結合への敵対行為の禁止,水利や山野利用に関する規制,惣の検断や防衛などである。違反者に対しては,惣として制裁を加えた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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