駿府城代(すんぷじょうだい)
江戸幕府の役職。幕府直轄城である駿府城警衛役の上首。1619年(元和5)徳川頼宣が紀伊国へ国替となった後,松平重勝が駿府城代となり,同城三の丸に居住したのが始まり。重勝は翌年死去し,子重忠が城代となった。22年重忠移封後しばらく大番頭が番士を率いて勤番。24年(寛永元)徳川忠長が城主となったが,32年改易。再び番城となり,翌年城代が定置され,以後上級旗本の職となった。妻子をともなって赴任し,大手門内の城代屋敷に住み,5~6年に1度江戸に参府。役知2000石。老中支配。芙蓉間席。従五位下。与力10騎,同心50人が付属した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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