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朱雀門(すざくもん)

「しゅじゃくもん」とも。宮城の外郭門(宮城門)の一つで,南面中央の門。奈良時代からの呼称だが,大伴門とよばれたこともあったらしい。平安宮の朱雀門は基壇上にたち,正面7間,奥行2間で中央5間が戸となる(藤原宮・平城宮では正面5間,奥行2間で中央3間が戸)。屋根は瓦葺,2階建て,入母屋造で,宮城門では最大規模の宮城正門である。そのため重閣(ちょうかく)御門ともよぶ。平安宮の朱雀門は「伴大納言絵巻」に詳しい。毎年6月・12月の晦日には,ここで親王以下百官が参集して大祓(おおはらえ)が行われた。平城宮朱雀門は1998年(平成10)に復原された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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