宿曜道(すくようどう)
宿曜師が行った星占いや祈祷の術。平安初期に西方起源の「宿曜経」「七曜攘災決(しちようじょうさいけつ)」「都利聿斯経(とりいつしきょう)」などの占星書が入唐僧によってもたらされたが,957年(天徳元)延暦寺僧日延(にちえん)が中国の符天暦(ふてんれき)を持ち帰って惑星の位置を推算できるようになり,占いや星祭の作法が確立されて宿曜道とよばれた。平安中期に盛行し,朝廷でも造暦や星祭の際に用いられた。室町中期になると衰え,戦国期には廃絶したとされる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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