東海道本線熱海―函南(かんなみ)間の丹那盆地の下を通る全長7841mの長大トンネル。第2次大戦以前には清水トンネル(9702m)に次ぐ規模であった。1918年(大正7)に着工されたが,多量の湧水,温泉余土,断層,北伊豆大地震などに悩まされ,67人の犠牲者を出しながら,34年(昭和9)12月使用開始。国府津(こうづ)―沼津間の所要時間はほぼ2分の1に短縮され,牽引力も3倍に向上した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう
この記事が気に入ったらいいね!しよう