京都府丹後地方で生産された縮緬。1720年(享保5)峰山地方に,22年加悦谷(かやだに)地方に,いずれも京都西陣から製法が伝えられたという。製品の大部分は,飛脚とよばれる運搬業者を介して京都の問屋に出荷された。丹後機業は京都問屋と西陣の支配をうけつつも,宮津・峰山両藩の保護もあり,めざましく発展した。明治期以降も零細規模ながら存続した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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