樽屋藤左衛門(たるやとうざえもん)
江戸町年寄樽屋の世襲名。初代三四郎はもと水野弥吉康忠という武士で,徳川家康に従い各地を転戦。一時牢人して町方に居住。家康の関東入国の際再び召され,以降奈良屋・喜多村とともに15代にわたり江戸町年寄を世襲。本町2丁目の拝領屋敷に役宅をおいて市政の一端を担った。また,江戸枡座の頭人として東33カ国の枡改めを行った。2代目以降ほぼ藤左衛門(後見は与左衛門)名を世襲。1790年(寛政2)12代与左衛門のとき,樽の苗字を名のることを許された。地割役樽屋三右衛門家は一族。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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