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玉作部(たまつくりべ)

「たますりべ」とも。勾玉(まがたま)・管玉(くだたま)などを研磨製作した品部(しなべ)。中央の玉祖連(たまのやのむらじ)に管掌されたらしい。「日本書紀」神代上に玉作部の遠祖豊玉(とよたま),神代下に玉作の上祖玉屋(たまや)命のことが記され,玉作と神事の関係の深さを示す。垂仁39年条にも石上(いそのかみ)神宮と関係する10種の品部のなかに玉作部がある。律令時代には玉作・玉作部姓の人々や玉作(造)郷が散見し,「延喜式」によると,臨時祭に出雲国の進上する御冨岐玉(みふきのたま)60連は意宇(おう)郡の神戸(かんべ)玉作氏が造り備えた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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