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田沼意知(たぬまおきとも)

生没 1749~84.4.3 江戸中期の幕臣。父は意次(おきつぐ)。1781年(天明元)奏者番,83年若年寄。オランダ人からの評価は高く能吏だったが,84年新番佐野善左衛門政言(まさこと)に江戸城本丸御殿中の間で刺され,それがもとで死去。佐野から請託を受けて金をとりながら約束をはたさなかったため恨みを買ったという。当時田沼父子を恨む者の間で佐野は「世直し大明神」とされた。この事件が契機となり父意次の勢力は衰退した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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