谷時中(たにじちゅう)
生没 1598/99~1649.12.30 江戸前期の儒学者。父は浄土真宗の僧侶。名は素有,時中は字で,はじめ慈沖と称し,還俗後に時中と改めた。土佐国生れ。南村梅軒に朱子学を学んだという雪蹊寺の僧天質(てんしつ)から儒学を学び,海南朱子学の実質的な派祖となる。幼少から俊秀で,権威に屈しない謹厳で豪気な性格をもち,生涯民間にあって学を講じた。野中兼山(けんざん)・小倉三省(さんせい)・山崎闇斎などの門人を輩出し,子の一斎も父の跡を継いで大儒となった。著書「素有文集」「素有語録」。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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