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七夕(たなばた)

「しちせき」とも。7月7日の夜に行われる年中行事の星祭。この夜,牽牛(けんぎゅう)と織女(しょくじょ)が年に1度天の川を渡って会うという古代中国の伝説と,女性が手工の上達を祈る乞巧奠(きっこうでん)の行事とが結びついたもの。日本に伝来して奈良時代の貴族層に受容され,「万葉集」にも詠まれた。語源は織女星の異名の翻訳説と,機を織る女の棚機津女(たなばたつめ)が水辺の機屋(はたや)にこもって神の服を織り,神を迎え祭る在来の信仰によるとする説がある。この日は盂蘭盆(うらぼん)や在来の農耕儀礼である眠流し(ねむりながし)とも重なり,農村にも定着した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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