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田中義一(たなかぎいち)

生没 1864.6.22~1929.9.29 明治~昭和前期の政治家・陸軍軍人。長門国生れ。萩藩士の子。代用教員などをへて陸軍士官学校・陸軍大学校を卒業。日清・日露戦争に出征。山県有朋(やまがたありとも)・寺内正毅(まさたけ)らの庇護のもとで累進,軍務局長・参謀次長などをへて1918年(大正7)原内閣の陸相。21年陸軍大将。山県らの死後,陸軍長州閥の後継者となり,第2次山本内閣でも陸相。25年立憲政友会総裁に迎えられたが,のちに陸相在任中の機密費流用による総裁就任工作が取沙汰された。27年(昭和2)内閣を組織し外相を兼務,森恪(つとむ)政務次官らと山東出兵・東方会議開催など対中国積極政策を展開した。枢密院などの反対を押し切って不戦条約を調印・批准したが,張作霖(ちょうさくりん)爆死事件の処理をめぐり昭和天皇の叱責をうけて辞任。男爵。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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