1. 用語
  2. 日本史 -た-
  3. 大宰権帥(だざいのごんのそち)

大宰権帥(だざいのごんのそち)

大宰府の長官(かみ)である帥の権官。中央顕官の左遷先の場合と,名誉職としての帥に対する実質的な長官である場合がある。前者の例では菅原道真(みちざね)と源高明(たかあきら)が代表的。後者は親王の帥が出現する9世紀半ばからみられるが,まもなく大弐(だいに)も実質的な長官となり,両者は同時には任命されなくなる。さらに公卿の兼官でもあったため,しだいに現地に赴任しなくなり,12世紀前半からは完全に遥任(ようにん)となった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう