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竹原古墳(たけはらこふん)

福岡県宮若市の丘陵縁端にある古墳後期の装飾古墳。径17m,高さ約5mの円墳。墳丘東半が諏訪神社の社地となって変形しているので,全長約30mの前方後円墳の可能性もある。複室の横穴式石室で,全長約6.7m。前室奥壁にうがたれた通路入口をはさんで,右に朱雀(すざく),左に玄武(げんぶ)が描かれる。後室奥壁の石棚下の巨石には左右に大きな翳(さしば)を1本ずつ,その間に馬のような形の竜,馬を引く武人,舟,波頭状のもの,連続三角文などを配する。すべて黒と赤の2色である。日本の壁画古墳中でもとくにすぐれる。副葬品は武器(金銅圭頭大刀・鏃(やじり)),装身具(玉類・耳環),馬具(鏡板・杏葉(ぎょうよう)・雲珠(うず))・鏡片など。国史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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