奈良県平群町と大阪府八尾市の境の高安山に築かれた古代の朝鮮式山城。白村江(はくそんこう)の敗戦後,外敵に備えて667年(天智6)設置。穀物や塩が倉庫に蓄えられていた。壬申(じんしん)の乱に際して近江方によって焼かれたが,のちに天武・持統・元明天皇の行幸があった。701年(大宝元)廃城となるが,難波から飛鳥地方への通信施設として烽(ほう)は残された。平城遷都後の712年(和銅5)烽も廃止された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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