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高瀬船(たかせぶね)

平安時代~明治期の代表的な川船。近世以前については,小型のわりに深い船体の船という以外に詳細は不明。近世以後の高瀬船は河川の状況に応じて船型・構造はさまざまで,一般に京都の高瀬船のように吃水(きっすい)の浅い,細長い箱型構造の小船が主流を占めた。川船として最大級の利根川の高瀬船は,1枚棚だが船体を肋材(ろくざい)で補強し,船首寄りに世事の間(せいじのま)という乗組員の居住区を設けるなど,川の大きさを反映した独特の構造・艤装(ぎそう)であった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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