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台湾抗日民族運動(たいわんこうにちみんぞくうんどう)

日本の植民地支配に対する台湾住民の抵抗運動。第1次大戦を境に前期と後期にわかれる。(1)前期は,台湾割譲に反対する民軍の抗戦や,土豪が中心となったゲリラ的抵抗が1902年(明治35)まで続き,ついで土地収奪に対する農民の不安や辛亥(しんがい)革命の影響などを背景に,15年(大正4)まで武装蜂起事件が頻発した。(2)後期は,知識層や開明的土着地主層などによる文化啓蒙運動や台湾議会設置請願運動(1922~34年)として始まり,1920年代後半には農民運動・労働運動も開始され,台湾共産党の結成をみたが,満州事変と前後して弾圧が強まり,台湾内部での組織的運動は崩壊した。その後は中国大陸で運動が継続された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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