対露同志会(たいろどうしかい)
対露強硬論を唱えた国家主義団体。1903年(明治36)4月8日(ロシアの満州撤兵第2期限),対外硬派はふたたび対露外硬論を唱えて動きだした。この日の対外同志大会,7月25日の対外硬派連合委員会,そして8月9日の対外硬同志大会へと運動は拡大。対露同志会は8月9日の対外硬同志大会で採用された名称。運動の中心は帝国党・中正倶楽部・議員集会所・同志倶楽部・玄洋社・朝鮮協会グループなど。リーダーは近衛篤麿(あつまろ)・神鞭知常(こうむちともつね)・佐々友房・鈴木重遠・頭山満(とうやまみつる)など。元老や首相・外相・陸相・海相などを督励,地方演説会などで日露開戦世論を高めた。05年10月17日解散。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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