平頼綱(たいらのよりつな)
生没 ?~1293.4.22 鎌倉後期の武将。北条氏得宗家の被官。盛綱の子。盛時の子とする説もある。北条時宗・同貞時時代の内管領(ないかんれい)・侍所所司を兼ねる。時宗の死後,得宗家被官の頭首として,また新得宗貞時の乳母(めのと)の夫としてその補佐にあたるが,貞時の外祖父で御家人勢力の代表者安達泰盛と幕政の主導権をめぐり対立。1285年(弘安8)霜月騒動で泰盛を滅ぼす。以後幕府の実権を握るが,93年(永仁元)その専横を嫌う貞時に滅ぼされた(平頼綱の乱)。法名果円。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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