1. 用語
  2. 日本史 -た-
  3. 平清盛(たいらのきよもり)

平清盛(たいらのきよもり)

生没 1118~81.閏2.4 平安末期の武将。忠盛の嫡子。実父を白河上皇とする説もある。母は祇園女御の妹といわれる。六波羅殿・六波羅入道・平相国・平禅門とも称する。1129年(大治4)従五位下・左兵衛佐,46年(久安2)に安芸守。56年(保元元)保元の乱では後白河天皇方として一族を率いて活躍し,その功により播磨守となる。59年(平治元)平治の乱で源義朝を破り,確固とした地位を獲得。乱後,平氏一門の官位は急速に上昇した。60年(永暦元)武士としてはじめて参議となり,67年(仁安2)には従一位太政大臣。翌年出家し摂津国福原(現,神戸市兵庫区)に引退したが,平氏政権の中核として権力を掌握し続けた。72年(承安2)には女徳子を高倉天皇の中宮とするなど,摂関家をはじめ朝廷内の有力貴族との婚姻政策を進めた。77年(治承元)反平氏勢力による鹿ケ谷(ししがたに)の陰謀が発覚,79年に後白河上皇を幽閉し院政を停止した。翌年,外孫の安徳天皇を即位させて独裁政権を樹立したが,同年以仁王(もちひとおう)が挙兵したことに衝撃をうけ,福原遷都を強行。以仁王の令旨をえた源頼朝ら反平氏勢力が挙兵するなか病死。日宋貿易に注目し,摂津国大輪田泊(おおわだのとまり)(現,神戸港の古名)を修築した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう