中国湖北省大冶県にある鉄山。清末期から官営で鉄鉱山の開発が始められていたが,1908年(明治41)漢冶萍(かんやひょう)公司に合併。日本は同公司に対する借款を通じて鉄鉱石の確保をはかったため,大冶は八幡製鉄所の重要な鉄鉱石輸入先となった。日中戦争が始まると,38年(昭和13)同地方が日本軍の占領下におかれ,日本製鉄大冶鉱業所となったが,敗戦とともに中国側に引き渡された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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