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大名火消(だいみょうひけし)

江戸幕府が大名に課した火消役。江戸には所々(しょしょ)火消・方角火消・近所火消と臨時の増火消があり,石高に応じて出動人員が設定された。当初は火災の度に老中奉書で出動を命じたが,1643年(寛永20)恒常的な組織となり,18世紀初頭には所々火消・方角火消として整備された。さらに1717年(享保2)と23年には江戸城や幕府施設と別に,各自の屋敷付近の防火を行う近所火消が旗本も含めて設定された。なお京都には禁裏火消と京都火の番がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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