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大蔵経(だいぞうきょう)

一切(いっさい)経とも。仏教の聖典を網羅的に集成したもの。中国で成立した呼称で,漢訳された経・律・論に中国人僧の若干の著作を加えたものをいったが,のち諸国語のものもさした。中国では三蔵の漢訳の進行にしたがい仏典目録が作成され,唐代の「開元釈教録」によっていちおう完成した。宋代になると蜀版大蔵経として出版も開始され,以後朝鮮では高麗大蔵経,日本では寛永寺版・黄檗(おうばく)版が刊行された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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