中世の荘園などで,年貢・公事(くじ)を現物のかわりに銭で納入すること。定められた品目にかえて別の物を納入する色代納(しきだいのう)(雑納)の銭納もいう。貨幣経済の進展で荘園領主は商品として入手できるため,現物納入の必要性がなくなったり,定期市などの発展により,現地での換貨を望む荘官・在地領主や荘民などの要求をみたすものとして銭納化が成立し,鎌倉時代にしだいに進行した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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