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大山寺(だいせんじ)

鳥取県大山町にある天台宗の寺。役小角(えんのおづの)の創建とも,出雲国の金蓮(こんれん)上人の開山ともいう。平安初期に慈覚大師円仁が入寺したと伝えられ,平安時代に南光院・西明院・中門院の3院からなる天台宗寺院として確立。多くの僧をかかえ,ときには上洛強訴するなど強大な勢力をもった。地蔵菩薩を本地とする智明権現を祭る修験の山としても知られた。1875年(明治8)の神仏分離で廃されたが,のち復興。銅造観世音菩薩像や鉄製厨子(いずれも重文)などがある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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