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大乗院寺社雑事記(だいじょういんじしゃぞうじき)

興福寺大乗院門跡尋尊(じんそん)の日記。尋尊は一条兼良の子。収録期間は1450~1508年(宝徳2~永正5)の応仁・文明の乱をはさむ約60年間に及ぶ。寺内の行事・人事および組織,寺領荘園の経営,大乱前後の大和・河内の情勢,京都の幕府や貴族層の動向をはじめ,政治・社会・経済・文芸など諸方面にわたる豊富な内容をもつ。自筆原本(重文)は内閣文庫蔵。日記は書状類などの裏に記され,本文と密接に関連する同時代の多くの古文書群が紙背に残される。歴代の門跡である尋尊・政覚・経尋3代の各日記を総称していう場合もある。「増補続史料大成」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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