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大衆文学(たいしゅうぶんがく)

1923年(大正12)の関東大震災の1~2年後に成立したマス・メディアが,広範な読者層の獲得をめざして採用した大量消費のための商品文学。当初は物語性にとんだ時代小説をさしたが,のちには恋愛小説や探偵小説など現代風俗を描いた通俗小説も含む概念となった。第2次大戦後は中間小説や推理小説,SFの隆盛などによって純文学との境界が曖昧になりつつある。作家に中里介山・直木三十五・吉川英治・大仏(おさらぎ)次郎らがいる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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