太子講(たいしこう)
(1)聖徳太子の忌日に行われる法会。法隆寺では,毎年または別当任中一度,あるいは50年ごとの2月22日(現在は3月22日)の太子講を聖霊会(しょうりょうえ)という。(2)聖徳太子を信仰する信者の団体。鎌倉・室町時代に多くでき,講の集会で読まれる聖徳太子講式が盛んに作られた。鎌倉時代には太子の尊像が造られ,2歳像・孝養太子像が作成された。江戸時代には,木工・木挽が正・5・9月の太子忌日に夜を徹して宴会に興じる太子講が始まった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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