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醍醐寺(だいごじ)

京都市伏見区にある真言宗醍醐派の総本山。深雪山と号す。874年(貞観16)聖宝(しょうぼう)が笠取山上(上醍醐)に堂宇をたてたことに始まる。907年(延喜7)醍醐天皇の御願寺となった。山麓(下醍醐)に伽藍の建設が進められ,952年(天暦6)五重塔(国宝)が完成。平安後期には東密小野流の拠点となり,白河上皇らの帰依をうけて大寺院に発展した。三宝院・理性院など多数の子院が建立される一方,当山派修験の道場としても勢力を拡大した。しかし応仁・文明の乱の兵火をうけて衰退。豊臣秀吉の庇護を得た義演により復興された。上醍醐の本尊薬師如来三尊像をはじめ「絵因果経」「文殊渡海図」(いずれも国宝)など多数の寺宝を蔵する。境内は国史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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