大君の都(たいくんのみやこ)
イギリスの外交官オールコックの著書(The Capital of the Tycoon)。2巻。1863年刊。1859年(安政6)5月初代イギリス総領事兼外交代表として江戸へ着任し,62年(文久2)2月賜暇で帰国するまでの滞日3年間の記録。イギリスの貿易拡大政策を推進したオールコックは,外交交渉や内外の諸事件を詳細に記述,幕府機構や社会組織など封建制度を分析し,明治維新への国内的変革の萌芽を洞察した。「岩波文庫」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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