熊沢蕃山(ばんざん)の経世済民政策論。2巻。1686年(貞享3)8月~翌年8月にかけて完成。清の日本来寇を憂慮した蕃山が,緊急対策として幕府に提言したもので,参勤交代制の廃止と武士土着論,米本位経済体制の確立など21カ条からなる復古的対策で当時の経済社会体制を簡素化し,矛盾解決をはかろうとしている。この著述で蕃山は幕府により古河城内に禁錮された。「日本思想大系」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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