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第一国立銀行(だいいちこくりつぎんこう)

1873年(明治6)6月,国立銀行条例による最初の国立銀行4行の一つとして東京に設立された銀行。当初,単独で私立銀行設立を企図していた三井組に対し,大蔵大丞渋沢栄一が働きかけた結果,三井・小野両組の共同出資で創立。創立時の資本金244万円の大半は三井・小野両家が出資し,三井八郎右衛門と小野善助の両人が頭取に就任,渋沢が総監役となった。74年の小野組破綻後,漸次三井組も後退し,76年の三井銀行創業後はまったく渋沢の影響下におかれた。同行におけるA.A.シャンドの国立銀行員に対する銀行事務の実地指導は有名。国立銀行の営業満期にともない,96年に第一銀行に改組。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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