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天竜寺(てんりゅうじ)

京都市右京区にある臨済宗天竜寺派大本山。正式には霊亀山天竜資聖禅寺。開山は夢窓疎石(むそうそせき)。足利尊氏・直義(ただよし)兄弟が後醍醐天皇の菩提を弔うために建立。1339年(暦応2・延元4)に建立が許可され,43年(康永2・興国4)仏殿・山門・法堂などが完成した。寺地は嵯峨天皇の皇后橘嘉智子が承和年間(834~848)に営んだ檀林寺の跡地で,のち後嵯峨法皇が亀山殿を造営し,後醍醐天皇が相続していた。1386年(至徳3・元中3)には五山の第一位となった中世禅宗寺院の代表的な寺。大方丈前の庭園は夢窓疎石の作庭と伝えられ,国特別史跡・特別名勝。「夢窓疎石像」「観世音菩薩像」(ともに重文)ほか多くの文化財がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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