天理教(てんりきょう)
中山みきを開祖とする新興宗教。神道十三派の一つ。みきは1838年(天保9)神がかり状態となり,3日3晩続いて「月日(神)のやしろ」となったのを契機に,53年(嘉永6)頃から布教を開始。64年(元治元)布教の中核として「つとめ場所」が建設された。74年(明治7)から官憲の弾圧をうけ,布教への干渉やみきの留置などが行われたが,1908年独立一派として公認された。人間は平等で助け合いにより創造がはたされるとし,みき執筆の「おふでさき」が教典的性格をもち,「てをどり」などわかりやすいかたちで布教を行う。天理市に本部をおき,現在は世界各国に教会がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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