1. 用語
  2. 日本史 -て-
  3. 天保暦(てんぽうれき)

天保暦(てんぽうれき)

渋川景佑(かげすけ)らの編纂した暦法で,正しくは「天保壬寅元暦」という。1844年(天保15=弘化元)から72年(明治5)まで29年間用いられた日本最後の太陰太陽暦。景佑らは西洋天文学書を訳した「新巧暦書」や「西暦新篇」を用いて,この暦法を完成。太陰太陽暦としては最も精密なものだが,二十四節気の決定に定気法を用いたために,かえって置閏(ちじゅん)法が複雑になったり,暦面に不定時法を採用したために計算が繁雑になった。太陽暦採用後は旧暦とよばれる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう