天台座主(てんだいざす)
天台宗比叡山延暦寺の住職で同宗を統轄する最高の役職。854年(斉衡元)4代円仁(えんにん)がはじめて勅により任じられたが,さかのぼって同寺2代の義真(ぎしん)を初世,円澄(えんちょう)を2世に数え円仁を3世とする。のちには梶井(三千院)・青蓮院・妙法院の三門跡から選出され勅により任じられたが,1871年(明治4)に廃止され,84年私称を許され現在に至る。歴代の天台座主の略歴を記したものに「天台座主記」がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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