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天津条約(てんしんじょうやく)

�@アロー戦争の講和条約として,1858年に清国と露・英・仏・米4カ国との間に結ばれた条約。清側が批准に抵抗したため英仏2国は北京を攻撃し,60年北京条約を結ばせた。�A1885年(明治18)甲申事変後の日清間の朝鮮問題をめぐる協約。事変に干渉した清国との問題解決のため,パークス駐清英国公使の仲介をへて,天津で伊藤博文・李鴻章両全権が7回の会談ののち4月18日,協約3カ条に調印。この協約で両国軍の4カ月以内の朝鮮撤退,軍事教官を朝鮮に派遣せず,外国人教官の選傭(せんよう)を勧告,将来,朝鮮に変乱・重大事件がおきて派兵する場合は事前に通知し合い,平定後は即時撤兵することを定めた。また付属文書で事変の際の清国兵による日本人殺害問題解決のため,確証があれば中国軍法により処分するとした。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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