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天正遣欧使節(てんしょうけんおうしせつ)

1582年(天正10)イエズス会によって企画・実現された,キリシタン大名派遣の少年遣欧使節。大友宗麟・有馬晴信・大村純忠の名代として,伊東マンショ・千々石(ちぢわ)ミゲル・中浦ジュリアン・原マルチノら4少年をヨーロッパに派遣した。目的は彼らにキリスト教社会を見聞させることによって帰国後の布教活動の効果を期待したことと,彼らをヨーロッパの人々にみせることによってヨーロッパ社会の日本への布教熱を喚起することにあった。ローマ市民権を得るなど歓待されたが,日本では87年(天正15)バテレン追放令が発布されたため,インド副王使節の名目でバリニャーノに率いられて90年帰国した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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