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手代(てだい)

�@江戸時代の地方(じかた)の役職。郡代・代官の下にあって,年貢徴収のほか一般民政事務にあたった。幕府代官所の手代は,地域に通じ筆算に明るい有力農民が任命され,人員は1代官所に20~30人程度であった。なお,これらの手代とは別に浅草御蔵衆・畳奉行など幕府の諸役人のもとにも属僚としての手代がいる。�A江戸時代,商家奉公人の一種。丁稚(でっち)(子供)から奉公を始め,元服して17~18歳で手代となり,販売・接客・仕入など店表の諸種の職務につき,一人前の店員として扱われる。手代になると給金を支給されるほか,報償金などの手当てもついた。大店の場合,複雑な職階制をもつが,さまざまな職務を経験しながら平手代から役職付に年功序列で昇進する。通常住込みだが,長年勤功を積んだ手代上層のなかには,宿持ちとなり通勤する者もいた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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