出口なお(でぐちなお)
生没 1836.12.16~1918.11.6 明治・大正期の宗教家。大本(おおもと)教の教祖。丹波国生れ。出口家の養子となり,政五郎を婿に迎えた。出口家は明治維新期に没落し,なおは生活の辛酸をなめ,金光(こんこう)教に入信。1892年(明治25)最初の神がかりを体験。のち神の言葉を書き付けるようになり,大本教の教義「お筆先」となった。布教の合法化のために金光教の綾部布教所に同居するが,金光教としだいに対立して独立。大本教は婿養子の出口王仁三郎(おにさぶろう)に至って教勢を拡大するが,なおの時期は地方教団的なものにとどまっていた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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